思春期のラジオ

1971年は沖縄が日本に復帰する前年前だった。中学3年生の私は部活を夏に引退して高校受験勉強に励んでいた。

 

音楽好きの私は俗に言う「ながら勉強」屋で、ラジオの深夜放送を聴きながらの受験勉強をしていた。当時の沖縄の放送局でも東京の電波を受信して流していたので、地元の放送に加え『セイヤング』や『パックインミュージック』などの垢ぬけた深夜放送が聴けた。

 

中でもパーソナリティーが落合恵子さんの時は、その魅力的な声と流行りの洋曲に心をときめかせ、東京への憧れを募らせていたような気がする・・・

 

当時は進学校のひとつに数えられていた高校に願書を出したのだが、年が明け受ける高校の倍率が何故か低く、ほとんどが受かることが判った。呑気な私は当然ながら、受験勉強よりも深夜放送にのめり込んでいったのだった(笑)