初めてのJAZZ

 1977年に京都は左京区の一乗寺、古ぼけた学生寮(向かいの民家は藁ぶき屋根の農家)での独り住まいが始まった。寮仲間もでき楽しい日々ではあったが、深夜は多くの仲間は麻雀に明け暮れていた。私といえば、独りの時間が好きなのか、深夜放送を聴きながら過ごすことが多かった。

 

FM大阪だったか、平日深夜12時から?の番組『ジェット・ストリーム』(初代パーソナリティー城達也の頃)では遠い故郷を思っていたのか、今もどこかでテーマ曲の『ミスター・ロンリー』(フランク・プルセル楽団のインストゥルメンタル版)が流れると、あの頃の切ない思いが蘇る・・・

 

もうひとつは、土曜の12時から?の『渡辺貞夫のマイ・ディア・ライフ』(小林克也がパーソナリティー)だ。渡辺貞夫を聴きだしてジャズファンになり、ジャズ喫茶、ジャズバー、ジャズライブに通うようになっていった。極めつけは二十代後半だったか、ジャズボーカルのレッスンにも一時期通っていたな・・・  

 

押し入れに眠っているレコードを何枚か引っ張り出してみた。 今、私は『マイ・ディア・ライフ』と言える日々を送れているのだろうか・・・